ブルーストッキング族

  • 2009.09.20 Sunday
  • 18:08

女今日も興味深い図譜のご紹介です。
またまたドクター・シンタックスの風刺画です。ブルーストッキング・ソサイエティは、1750年代にロンドンでエリザベス・モンタギューによって創設されたサロンです。モンタギュー女史の主催で有名な作家達と文学朝食会が催されました。1770年には、大きな晩餐会を彼女のロンドンの家で行いました。ハンナ・ムーア、フランシス・バーニーなど女流作家をサポートしました。
名前の由来は、当時の女性は、外出には、常識的に黒いストッキングとされていました。ブルーの厚手の部屋着的なストッキングを外出に使うのは、非常識でしたが、サロンでは、ファッションセンスよりも男性と対等に文学について意見し長い時間心地よくサロンで過ごすことが目的でした。現在でも外見やファッションよりも知的な女性の例えに使います。

1700年代後末期、女性は、学校に行けなくとも裕福な子女達は、家庭教師によって読み書きを習いました。その女性達も雑誌に記事を書くなど執筆活動を始めます。その時期、ロンドンで手紙を書いたり、雑誌に寄稿したり(匿名ですが)と家に居ながらにして社会との関わりを文章で表現している女性達が出現します。そんな女性達は、決まって制服のように皆、青いストッキングを穿いていることで、「ブルーストッキング」と称されていました。読書

アンティーク図譜を読む

  • 2009.09.04 Friday
  • 14:44
こちらのコレクション図譜のご紹介です。





1810年代にイギリスで活躍した風刺画家トーマス・ローレンソンのキャラクター、ドクターシンタックス氏が貴族の家に訪問、当時人気だったガーデンニングを趣味とするお嬢様のコレクションを温室に見に行った際のハプニング。シンタックス氏は、礼儀高く素直で従順な英国紳士ではありますが、美人に弱く、好奇心旺盛なこともあり行く先々でおっちょこちょいな行動に走ってしまいいます。今回も犬に噛まれ大事な鉢々を!!


このシリーズは、フランスなどの外国への紀行シリーズやイギリス各地への探検、当時の生活(冠婚葬祭)、政治、社会風刺とさまざま分野を記載した書です。膨大なシリーズ(真似た偽物シリーズや)があります。長期に渡りコレクションした結果、刊行巻すべてを収集することができました。
又、この中の図譜のご紹介をして行きます。

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